タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

【実録 極・貧乏家族】第13話 仕事か進学 運命の選択 

新聞配達を始めて数ヶ月が経った


配達にも慣れたが
何度か少し寝坊して、危うく
学校に遅れそうになったこともあった。


段々と季節が冬に近づくにつれて
配達も辛くはなってきたが
毎日気持ちを奮い立たせ
頑張った。


1つ下の弟も、最初は泣きながら
行っていたが、慣れてきたのか
意外と早く回れるようになっていった。


サッカーの夢を諦めたり
イジメにあって顔面を骨折したり
木刀を持った3人組に襲われたり
新聞配達のアルバイトを始めてみたり
そうこうしているうちに
中学3年も後半


気付いた時には高校受験が待っていた。


何度か進路相談はあったが
僕個人としては
進学か仕事をするか悩んでいた。

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周りの同級生は、ほとんどが進学
仕事をする人はいなかつた。


貧乏家族長男としては
家計を助けたい、
自分自身もお金が欲しい

その思いも強かったが
もっと心配なのが
高校に行くお金も
今の貧乏家族にはないと
思ったからだ。



ある日両親にも聞かれた。


両親は高校くらい出ておかないと
就職できないと、進学を進めた。


それは当然ではあったが
どうしてもお金のことが
気になる自分がいた。


だが両親としても
進学する上で、お願いがあった。


それは公立高校に行くことだ。

貧乏家族にとっては
私立など到底考えられなかったのだ


頭がいい方とは言えなかったので
正直出来るだけ偏差値が
低い公立高校を考えるしかなかった


とはいえ、公立高校なので
そこそこ偏差値は高い


取りあえず、勉強が好きではなかったので、
あまり成績がいい方ではなかった僕は
ギリギリまで悩んで
担当の先生にも相談したが

進学を目指すことにした。


周りのみんなは早くから受験勉強を
やっていたが、僕自身は全くといって
いいほど何もしていなかった。


新聞配達もやっていたので、
早く起きなければならず、
それから学校へ言って
帰ってきて、隙間だらけの
プレハブで、兄弟がいる中で勉強する
という状況になった。


これは自分が勉強していなかった
ツケが回ってきたと思ったが
やるしかないと思い
ひたすら勉強した。


受験をする公立高校と
滑り止めの私立高校を決め
願書を出し、いよいよ受験の日を迎えた


まずは受かっても行けない
私立高校の受験がきた。


勉強の成果もあり、問題は簡単で
受かったなという確信はあった。


予想通り、私立には合格した。


これは予行練習のようなもの


いよいよ公立高校の受験日


前の日の夜遅くまで


勉強をし、いつものように
新聞配達をして、受験に向かった。


受験した公立高校は、
その地域の公立高校の中では
偏差値が低いとされていた高校だ


それなりに不良も多いと聞いたことが
あったが、背に腹は変えられず
迷わず受験した。


テストの感触は悪くはなかったが
100%の自信はなかった。



ドキドキしながら
同じ高校を受験した同級生と
合格発表を見に行った。


結果は・・・・


なんと「合格」だ。


思わず同級生とハイタッチして
喜んだ。


中には落ちた同級生もいた。


自分でもよくやったと
褒めてやりたかった。


こうして
貧乏家族長男の
未来をかけた仕事か進学


運命の選択は
公立高校進学という
世間的にはいい結果になったのだが


この後、このいい結果を
揺るがす大事件が
貧乏家族を襲うことになるとは
両親以外は予想もしていなかった



つづく....


次回の
【実録 極・貧乏家族】第14話
ヤクザオヤジの再来 突然の父との別れ
をお送りします。



【この時の自分へ言葉をかけるとしたら】

〇やれば出来ることがわかった

〇貧乏根性ってあるかもね

〇結果はよかったけど、
日々の積み重ねは大切にした方がいい



偏差値35から大学在学中
公認会計士試験に合格し
世界一の会計事務所に就職。
さらに起業で年商10億を達成した
そんな人がどうやって勉強をしたのか
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