タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

【実録 極・貧乏家族】第48話 夢と現実のギャップ

田舎町を離れ
自分の夢を叶えるべく
都会へ旅立った貧乏家族長男は
さっそく都会の魔物にやられていた

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素朴な田舎町でしか働いたことのない
社会経験もあまり積んでいない
僕は、アルバイトを見つけては
ケンカして途中で辞めたり、
長続きしなかった。


完全に世間に順応できない
次男と同じようなことになっていた。
まさか自分がこんな風になるなんて
と、自己嫌悪に陥りながらも
当時、同棲していた彼女に助けられながら
なんとか生活をしていた。


本格的な音楽活動も
生活が安定しないことを理由に
全くといっていいほど進んでいなかった

自分が描いていた夢が
いつの日か生活の波に飲み込まれ
都会で生活する夢もない
ただの若者になっていた。


自分自身も焦りと不安で
どうしていいのかすらわからなくなっていった


しかし、何とか夢を叶えるために
毎日、明日は明日はと心を奮い立たせていたが
そう思えば思うほど、僕の心は
動かなくなっていった

もちろん、そうなれば生活は困窮し
お金もままならない状況が訪れた

ある日、同棲をしていた彼女から
話があった。
ずっと何も言わずに動き出す
僕を待っていてくれたが
これからどうするのかという
生活も含めた現実的な話だった


夢は応援しているが
生活もしていかないといけない


それはあたり前の話だったが
いつまでも目が覚めることのない
僕に彼女は強烈な一言を発した


音楽活動をするために
都会に出てきたんだから
もっと思いっきりやったらいい
アルバイトも毎日じゃなくて
あくまで音楽活動を中心に
やってほしいと
その代わり、自分が夜、スナックで
数時間働くと言うのだ


これにはかなり反対をしたが
一度決めたら聞かない性格だったので
もう働くスナックは決めてきていた


田舎町でバンドを組んで
ライブをやって、NHKヤングバトルの
選考を最年少で通過して
テレビに出演し、田舎町では有名になり
オリジナル曲でライブをやれば
大盛況した貧乏家族長男

実家暮らしと、学生生活の余裕から
生まれた夢
勘違いとまでは言わないが
現実は違っていた

彼女のこの発言により
1年も経たない間に10社近くの
アルバイトをケンカして辞めたり
していた僕をようやく目覚めされる
こととなった。


もともと彼女はお酒は飲めないのに
スナックでアルバイトするという
ことは苦痛でしかなかったと思う


そんな彼女を送り迎えしている
この夢追い人にもなれない僕は
ただのクズ同然だった。

音楽で何かを変えたい
と、思っていた僕は
結局は人を不幸にしている

夢と現実のギャップに
完全に打ちのめされた
貧乏家族長男の最後の十代だった


つづく.....


次回の
【実録 極・貧乏家族】第49話
飛べそうな気がする背中
夢から覚めない翼
を、お送りします。



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