タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

【実録 極・貧乏家族】第49話 飛べそうな気がする背中 夢から覚めない翼

突然の彼女の昼夜アルバイト宣言から
半月、ようやく貧乏家族長男も
動き出そうとしていた


髪を黒く染め
面接に受かるように
行儀よくし、何とか1社面接が受かった


そこは肉体労働をするアルバイトで
昔から体を動かすことは得意な方だったので
続きそうな気がしていた。

面接に行ってその場で採用が決まった


本当にうれしかった。


そのことを彼女に伝えると
喜んでくれていたが、夜のアルバイトは
そのままやると言った
おそらく僕に信用がなかったのだろう


考えてみれば2ヶ月ほど
仕事が決まらず、
いや、完全にダメ人間になっていた僕は
働くことや、全ての現実に
目を背けていたのだ。


そのアルバイトは週に一度給料をもらえる
会社だったので、最初に給料をもらったときは
久しぶりの対価に喜びが隠せなかった

しかし、労働環境は合っていなかったため
徐々に職場では不穏な動きを見せるようになった
貧乏家族長男は、またしてもその一週間の
給料を手にした午後に、ケンカをして
その職場を辞めた
理由はそこで働くおじさんたちが
あまりにも理不尽な指導の仕方だった
ことが大きかった


またしても逆戻りした僕は
そのことを彼女に伝えると
涙を流していた


それは僕が会社を辞めたことではなく
働くことにばかり意識がいって
全く音楽の話も活動もしていなかった
からだった。

確かにそうだった

何のために、何をしに
わざわざこの地に足を踏み入れたのか

僕は動き出した

まずバンドのメンバーを探そう

そう思った僕は、昔の友人を頼りに
まず見つかりにくいドラムを探した

運よく、高校時代に別なバンドで
ドラムをたたいていた人があいていたが
田舎町に住んでいたため
本格的には出来ない、
やはり都会に出てきて一緒にやる方向を
模索したが、家を借りるのにも
お金がなかった。

そこで彼女に相談し、今住んでいる部屋で
一緒に生活することを決断した

しかし、そのことが余計に
貧乏家族長男をダメ人間に
していってしまった。

ドラムとボーカルだけでは
バンド活動は出来るはずもなく
一緒に生活を始めて1ヶ月
前に進まない現状にそのドラムの人も
都会を去っていった


無職、バンドも自分ひとり

貧乏家族長男
田舎町から都会に出来てたときには
確かに背中に翼はあったはずなのに

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飛べそうな気がする背中
夢から覚めない翼


つづく....


次回の
【実録 極・貧乏家族】第50話
運命のアルバイト
まさかの失態
を、お送りします

【お金ってなんだ?】

◯何にお金を使っているかわからない。
◯お金がなかなか貯まらない。
◯資産運用をしたいがわからない。
肉体を鍛えるのがライザップとしたら
財布の中身を来るのが↓ ↓ ↓ ↓ ↓