実録 続・貧乏家族】第２３話 カンバック！鼻輪くん まさかの展開！！
両親からの度重なるお金問題に
追い打ちをかけるように
私立高校学費問題が
のしかかってきた貧乏家族長男は
寝る間も惜しんで働いていた。
バンド活動は一向に進まず
なんのためにボーカルも出てきたのか
わからないほど、やっていることは
かけ離れたことだった。
いまだにボーカルと二人だけの
バンド活動は
たまに二人で会ってギターを
弾いたり、曲を作る程度で
なにも進んではいなかった
この話は数話前に起きた出来事をお話しする
両親の借金問題が出始める前の話だ
バンド活動も鼻輪くんが
関西に帰ってからというもの
一向に進む気配もなかった。
そんなとき朗報が入った。
なんと関西に帰っていた
あの鼻輪くんが戻ってきたのだ。
カムバック！鼻輪くんだ
関西に戻った後も
時々電話で話をしていて、
彼自身も、まだ音楽には未練があるようだった。
そうと決めたら行動が早かった鼻輪くんは
すぐに行動を起こし、なんとバンドが
できるように一軒家を借りたのだ
その一軒家は２階建てで
とても１人では広すぎるほどの家だったが
２階を自分のドラムの練習部屋にして
時々昼間に近所迷惑にならない程度に練習をしていた
仕事はまた僕が働いている会社で
アルバイトをしながら
またバンド活動を再開することになった。
少し合わない間に僕も鼻輪くんも
色々とあったようだった。
そんなある日、鼻輪くんから話があると
言われた。
そこで衝撃的な展開が待っていた。
なんと鼻輪くんが
貧乏家族長女（僕の６歳下の妹）と
交際しているというのだ！
これには本当に驚いた
妹は高校を中退し、地元でアルバイトして
実家暮らしの生活をしていた。
だが、なぜ？いつ？どこで？
そんなことになったのか
話を聞いてみてわかった
出会いはこうだ
彼が大阪に帰る前に
一度、僕の地元である
田舎町の長屋アパートに住んでいた頃
用事があった僕に彼もついてくるといって
ドライブもかねてついてきたことがあったのだ
その時は、母に用事があったので
鼻輪くんには外で適当に待っていてくれる
ように頼んで３０分ほどで用事を済ませた僕は
車に戻った。
そのわずか３０分の間に
なんど二人は意気投合していたのだ。
思い起こせば、妹に会った後
やけに妹のことを可愛いとか
根掘り葉掘り聞いていたのを
思い出したが、まさかのまさかだった。
鼻輪くんが戻ってきたのは
音楽以外にもこれがあったのかと
納得する出来事でもあった
しかし、人の縁はわかならいなと
思わされた瞬間でもあった
つづく......
次回の
【実録 続・貧乏家族】第２４話
またもや暴走鼻輪くん
次に欲しいものとは？
を、お送りします。
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