タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

【実録 続・貧乏家族】第29話 貧乏家族長男を襲う 負のスパイラル

貧乏家族のそれなりの正月を
過ごすことが出来た僕は
また新しい転換期を迎えようとしていた。


バンド活動もほとんど出来ないまま
仕事と借金問題に追われていた。


父の借金や末っ子の私立高校学費だけでも
かなりの負担となっていた僕は
すっかり自分のことに関しては
無頓着になっていた。


その頃、同棲していた彼女と別れたまま
LDKのシステムキッチン付の
からしたら高額の家賃を払いながら
車も保有し、付き合いで飲みに行くことも増え
ほとんどお金は残るどころかマイナスだった。


マイナスが出たときは銀行のカードローンで借り
また返済しての繰り返しをしていた。


そんな時、事件は起こった


ある日、会社の先輩に誘われ
近くの居酒屋で飲んでいた。


いつもだったら、代行運転で帰るのだが
その日は、先輩の知人がお店をオープンした
ので、そのお店で飲んでいたため、
その先輩も貢献しようと、たくさん注文し
そこそこ値段も高い居酒屋だったので
会計の時にはすごい金額になっていた。

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先輩はおごるつもりで連れてきたのだと
思うが、意外にお金が高かったのだろう


同席していた数人の顔を見て
少し出してほしいような感じだった。


僕はあまりお金がなかったので
一応、代行の費用は残しておく
つもりだったが、
その費用を除くと数千円も出せなかったので
さすがに言い辛く、ほとんどのお金を渡した。


実際に、自分も飲んで食べているので
当然の出費なので仕方ないと思っていた。


その店を出て、会社に車を止めていたので
会社に戻ったはいいが、代行運転を呼んでも
払うお金がないことはわかっていた。


まだ時間はそんなに遅い時間ではなかったので
会社で寝るにも微妙な時間だった。

結構飲んでいたので
少し気が大きくなっていたのだと思うが
なんと今では犯罪行為である飲酒運転を
して帰ってしまったのだ。


まだその当時は今みたいに
飲酒運転の罰則も厳しくない
時代だったのもあり時々、
周りの人もやっているのは知っていた。

それでもしてはいけないことではある。


しかし、天罰はすぐにくだった

なんと出てからすぐ検問にあったのだ。

一瞬で酔いが冷めるほどの
出来事だった。

色んなことを考えた


これで仕事もダメだ

これからどうしよう

会社になんて言おう

ため息しか出てこなかった

しかし、警察から言われた言葉に
少し救われた

「大きな事故を起こす前に
見つかって逆によかった
二度とやったらダメだよ」

と、やっていることの重大さに対して
やさしい口調で言ってくれて目が覚めた


その後、酒気帯び運転と判断され
車は運転出来ない為、夜中だったが
ボーカルに電話し迎えに来てもらった


数日後、免停と罰金の通知が来て
会社に報告しなければいけない
時期が来た


ここから負のスパイラルが始まった


つづく......


次回の
【実録 続・貧乏家族】第30話
突然の免停
会社の反応と貧乏家族長男の決意
を、お送りします。


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