タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

【実録 続・貧乏家族】第32話 昇進、そして別れ

免停期間を無事終了し
見事8kgのダイエットに成功した
貧乏家族長男もまた新たな転機を
迎えようとしていた。


当時、会社の事業もグングンと伸びていて
新しい事業にも着手していた。

従業員も増え、手狭になってきたので
事務所も借り増ししていった。

当時、社長もギラギラしていたが
とても人情味のある社長だったので
老若男女に支持されていた


僕らのような中卒で
ましてやロン毛だったり、金髪だったり
鼻にピアスがあったり、
とにかく見た目だけで言えば
社員への引き上げなど考えられない社会で
やる気や楽しさやある意味若者が持つ
熱量を大切にする、そんな社長でそんな会社だった



事業は瞬く間に急成長を遂げていったが
その分、資金繰りには日々奮闘していた

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人も増え、事業も増えてきたため
今まで組織的ないわゆる役職などの
ポジションは全くなかった会社だったが
対外的にも考えないと
いけないような時期となっていた


その頃の僕は色んなことを経て
仕事というものが徐々に面白くなっていったが
その反面、都会に出てきた元々の動機である
バンド活動は、完全に疎かになっていた。


ボーカルとは会社や現場で顔を合わせるだけで
たまに話すことはあったが
音楽に対する熱量はお互いかなり落ちていた


そんな時、会社からある打診があった


なんと昇進の話だった


当時部下もいなかったが
対外的に今の立場ではいけないと
考えたのだろうと思ったが
突然のその部署の課長への昇進に
まだ20代後半の僕はよくわからなかったが
評価されたことに悪い気はしなかった


しかし、そういうことがあると
いつも考えてしまうのが
見えない夢についてだ

音楽が大好きなはず
バンドで一旗あげる
たくさんの人に自分の曲を届けたい
かっこよく生きたい

そんな考えや感情が自分の中を駆け巡る


僕は悩んでいた


そんな時、ボーカルと話す機会があった


ボーカルもこのままここに居て
なにかあるだろうか?
自分がどうしたいのだろうか?
そんな自問自答を繰り返していたみたいだ


僕らはいつも不思議で
しばらく会わない時期が続いても
なんとなく運命がかみ合うようになっている
不思議な関係でもあった


その時ボーカルが出した答えは
地元に帰るという選択だった


夢に年齢は関係ない
そんなことはなかった

年齢と共に消えていくのは
時間と熱量だ。


地元に帰って何をするか
決めてはいなかったみたいだが
今をそのままにしていても
何も動かない気がしたのだと思う


僕もその時、夢を諦めるというより
今の僕は仕事が楽しいと思える気持ちに
素直になろうと思い、昇進を受け入れた。


その後、長きに渡り、一緒にバンドの夢を追いかけた
ボーカルとの夢の別れが訪れた



つづく......
トレビの泉で話題になった財布です






次回の
【実録 続・貧乏家族】第33話
運命の軍師との出会い
3度目の引っ越し
を、お送りします。


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