【実録 続・貧乏家族】第45話 貧乏家族を食い物にする ヤクザオヤジとその仲間たち
貧乏家族母が僕ら子供に
またお金を要求してきたことに
怪しさを感じた僕は
そうなっている原因を母に追求し
原因を究明した。
そこに現れたのは、あのヤクザオヤジだ
ヤクザオヤジは父の失踪中は
1度、田舎暮らしの長屋アパートに来たとき
以来だったため、僕はすっかり
縁が切れていたのだと思っていたが
詳しく聞くと、そんなにすぐ早々返せるお金でも
なかったため、父は敗者復活を遂げてからも
少しずつ返済をしていた模様だ。
この新しいアパートに引っ越す前に
父が住んでいた長屋に、闇金の取り立て事件が
あってから随分時が過ぎていたので
その部分はてっきり返済が終わっていたかと
思っていたが、それは考えが甘かったようだ
確かに一度は返済は終わらせたものの、
その後も、父の仕事は浮き沈みが激しく
安定しない日々を送っていた。
当然そうなると生活費や、
自殺未遂によって入院してた弟の面倒も
その前に知人から借りたお金など
母は大変な資金繰りを強いられていた
ここで少し自殺未遂をした弟のことを話そう
弟はイジメが原因で授業中に校舎から飛び降り
一命は取り留めたものの
両足、複雑骨折の重傷を負い
数年、近くの病院に入院していた
その後、田舎町で新聞配達をしていた
業者に住み込みで働くようになり、
なんとかギリギリの生活をしていたのだ。
それでも足りない時は
母にお願いをしていたみたいだが
当時、父はそんな余裕もなかった為
母が少し援助していたみたいだ。
おそらく、僕や妹が送金したお金も
多少流れていたのだろう
しかし、本丸は違っていた
あまりにも頻繁に催促してくるので
突き詰めて話をしたところ
なんと、また闇金から母が勝手に借りていたのだ
要因の一つとなっているのが
父の仕事がうまくいっていないことにより
お金が家庭に流れておらず
その補てんをすべく母が闇金に手を出してしまったのだ
闇金もそんな母は格好の獲物だったのだろう
弱みに漬け込み、やさしい言葉をかけ、
少しずつ増額していく。
返済は借りた額の1割を毎日返済していく
方式で、その1つの闇金は金利分を
取りっパグレしないように、また次の闇金を
紹介するという連携をとり、
元金は減らずに金利分だけを
いくつもの闇金業者に返すような
そんなやり方で追い詰めていった。
そのことはまだ父はわかっていないとの
ことだったが、バレるのも時間の問題だった
つづく......
次回の
【実録 続・貧乏家族】第46話
止まない電話と嫌がらせ
マヨネーズで描かれたヤクザアート
を、お送りします。
▼妥協なき過払請求