タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

【実録 続・貧乏家族】第48話 繰り返される貧乏ループ 抜け出せるのか貧乏家族

ヤクザオヤジの他に闇金グループの
非常な取り立てに疲弊しきっていた
貧乏家族の実家は
弁護士の登場で一旦救われたかのように思われた。


それからしばらくしての出来事だ


母や父も少し反省したのか
僕ら子供へのお金の催促は一時休戦といった模様で
パタリと鳴りを潜めた。

少々気持ち悪い気もしたが
音沙汰がないのはある意味良い事だと捉えて
また通常の生活へ戻っていった。


しかし・・・・


またもや一本の電話から状況が変わった。


それはまたしても妹からだった。


話を聞くと、また母からお金の要求を
されているのだという。


その内容は、闇金問題が浮上した時と
同じようなないようだったため
これはもしかしてと思い、
すぐに母へ連絡したが、電話が繋がらない

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そこで、僕は以前の事が頭を過り
すぐに父に連絡をした。


父は、あのことがあってからは
ちゃんと生活費も渡していると言っていた。

父も怪しいと思い、帰って聞いてみるという
ことになった。


夜になって事情を聞いた父から
連絡が入った。


やはり予感は的中していた


またしても、闇金に手を出していたのだ。

開運

それも、以前借りた額に近い金額の
お金を借り、また首が回らなくなっていたのだ。


妹は、2回目の闇金騒動にもお金を貸し
旦那である鼻輪くんにも迷惑をかけていると
かなりの口調で僕に言ってきた。

もう親子の縁を切るとまで断言した。


母はそのことを受けても
どうにかしたかったのだろう



父は、今の状況では返せないと言っていたが
また放っておくと、非常な嫌がらせが
はじまって、一緒に住んでいる
末っ子の弟にも嫌な思いをさせてしまうと思い
とても言いにくいことではあったが
また弁護士に相談をすることにした。


本当に恥ずかしいことだった


早速、弁護士のところへ行くと
あらかじめ相談内容は伝えていたが
弁護士も少々飽きられた様子だった


すぐに以前と同じやり方で
闇金業者にその場で連絡して
すぐに終わった。


その後、母へ弁護士から
厳しい苦言が告げられた


母は涙ながらに自分の心境を
弁護士に語った。


しかし、弁護士は
そこでも厳しい言葉をかけた


「もう、これ以上自分でどうしようも
出来ないことで子供たちに迷惑を
かけるのはやめましょう
まずは、どうしようも出来ない時には
すぐに相談しましょう
厳しいかもしれませんが
この件で弁護してほしいと言われても
次はお断りさせていただきますね。」
と、印籠を渡してくれた。


これをきっかけに
母は二度と闇金に手を出すこともなかった

また父も更に母をちゃんと見てくれるようになった。


結果的にはよかったが
2度あることは3度あると思いながら
貧乏家族長男の日常に
真の安らぎはしばらく訪れなかった。



つづく......


次回の
【実録 続・貧乏家族】第49話
次男の失業
厳格な父との対立
を、お送りします。