タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

『実録 脱・貧乏家族』第8話 ショールームが描く高みの世界 憧れと現実

営業マンTのまさかの外構会社との
直接取引による経費削減案により
脱・貧乏家族邸のプランがまとまった


しかし、ここからが家作りの大変な
ところだとは僕らには予想出来ていなかった


おおよその建屋と外構は予算内に収まり、安堵していた僕らに
次なる課題が押し寄せてきた

それは内装の部分だ

キッチン、トイレ、バスなど
生活では欠かせない住宅内の設備の部分だ


勿論、家を建てる時に
設備の部分も備え付けになるので
決めなくてはならなかったのだが
そこで邪魔したのが
僕らの理想だ

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まずはキッチンから見に行くことになり
営業マンTとアシスタントの女性と
ショールームを回った。


所狭しと並べられて、様々なキッチンは
僕らを、いや特に妻を魅了した。


キッチン1つにしても
様々なメーカーや仕様がある為
ショールームをはしごすればするほど
僕らにある違和感を感じていた。


それは理想と現実
つまり、欲しいものと予算のギャップだ


これはバスや洗面台も同じ感情に見舞われ
僕らは完全に理想と現実との狭間に立たされ
身動きが取れなくなっていたのだ


しかし、これを選ばなくては前には進めない


毎日悩んだ


しかし、やはり先立つもの
つまりお金がない限りは憧れには届かない現実を受け入れ
妥協することにした。


良いものを見過ぎてしまうと
後に引くのに苦労することを
ここで学んだ


それからの僕らは早かった


結果的には妥協とは言え
機能的、見た目的にも
問題どころか、十分すぎるほどの
満足感を後で得ることになるのだが
その時の僕らには
憧れが強すぎて、身の丈にあった
考え方が出来ないようになっていたのかも知れない。


ここで
営業マンTとアシスタントの女性には謝りたいし
感謝もしたい。
仕事とはいえ、優柔不断な僕らを
何度もショールームへ同行してくてありがとう。

そして良いものを作りたい、提供したいという
気持ちは嬉しかった。


そうして、僕らの憧れとの戦いは
現実を受け入れることで
その想いを打ち消すことに成功した
脱・貧乏家族邸のプランニングは
いよいよ大詰めを迎えようとしていた。


To be continued・・・


次回の
『実録 脱・貧乏家族』第9話
師走に訪れた難関
脱・貧乏家族邸最大の難関
をお送りします

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