タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

『実録 脱・貧乏家族』第32話 9時間半の激闘 ついに脱・貧乏家族第一子現る!

8時間を超える促進剤の投与により
ようやく分娩室に入ることが出来た
妻の戦いはそこからが本当の激闘の始まりだった



妻が選択した分娩室は
和室に布団を敷きその上で出産するという
かなりのオールドスタイルだ

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通常、分娩台と呼ばれる上で出産を
することが多いと思うが、
今は色々と出産の仕方にもあるみたいだ。


しかし妻は昔ながらの和の環境を
今回の戦いの場に選んだのだ


さすが我妻
覚悟がうかがえる。


すぐに助産師の指示通りの体制を取ると
僕はその横で妻の手を握り、励まし続けた


もちろん立ち会えることの感謝と
出産と言う神秘的な場面に立ち会えることは
嬉しいことではあったが
妻があまりにも痛そうだし
辛そうなのを見ると心が張り裂けそうだった


分娩室に入っても
しばらく出てくるのに時間がかかった


出産にも色々とタイミングと取り出し方が
あるみたいで、助産師の言う通りに
妻は苦しみながらも頑張っていた


もちろん、今から誕生する第一子も
懸命に産道を通り、この世に生を受けようと
必死に頑張っていた。

分娩室に入る事1時間余り


頭が見えてきた


助産師さんがその頭を妻にも触らせ
頑張るように励ますと
出産のクライマックスを迎えた


ここからがまさに激闘だった


助産師さんの掛け声と共に
リズムをとりながら
徐々に第一子が出てきているのがわかった


そして・・次の瞬間


大きな鳴き声と共に
第一子の元気な男の子が誕生した


そのまま妻に抱かれ

妻は泣き笑いながら
かわいいと連呼していた


僕はその光景観て涙が止まらなかった


妻への感謝と
無事生まれてきてくれた第一子への感謝と
父親になれた喜びと
何とも言い表せない感情に包まれた


もうその時すでに夜の9時半をまわっていた


促進剤投与を始めて
9時間半に及ぶ激闘は
感動のフィナーレを迎えた


To be continued・・・


次回の
『実録 脱・貧乏家族』第33話
感動のフィナーレ
始まる壮絶なる初体験
を、お送ります。

母の日、妻への感謝
今からの季節には必要な贈り物に最適