タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

『実録 脱・貧乏家族』第78話 病魔に侵された父 告げられた衝撃的な内容とは・・

救急搬送され
急性ウイルス性肺炎と診断された
父はいまだ昏睡状態にあった

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主治医から肺炎と聞かされたときは
年齢的にも、ない話ではなかったので
治療すれば治るくらいだと思っていた。


しかし、そんなに甘い話ではなかった

レントゲン写真を観てみても
確かに肺は病魔に侵され
骨など見えないほどに真っ白になっていた

主治医曰く、このままだとここ2、3日が
山場だという。



そう聞かされると、また母は泣き崩れ
なんでこんなことになったのかと
主治医へと詰めよっていたが
答えは変わるわけもなく
父はこの2、3日で
生死をさまようことになってしまった


説明が終わると
すぐに父の元へと行った


母はすぐに父の手を握り
重度の白内障を患ている母にとっての
道しるべとも言える父へと向かって
一生懸命話しかけていた

しかし昏睡状態の父が反応することは
その時はなかった

僕も父の手を握った

建設関係の仕事を何十年も
やってきた父の手は分厚く
力強さを感じたが
僕の手を握り返す力はなかったようだ


考えてみると最後に
父の手を握ったのはいつだろうとふと思った


夜逃げをした小学生時代から思い返しても
僕には思い出すことが出来なかったが
その手を握っている間に
この激動の人生を思い返したりしていた


夜逃げをして、ヤクザオヤジに悩まされ
借金取りに追われ、失踪し、また現れて
また借金に追われる数十年を過ごして来ても
諦めず、僕らを守ってくれた父
結婚して孫が出来て、最高の古希を迎えた父


そんな父が今は自分の力だけでは
生きられない

その光景を目の当たりにしたとき
僕の目から涙がこぼれた.....

to be continued・・・

次回の
『実録 脱・貧乏家族』第79話
生死を彷徨う父
主治医から告げられた最終手段
を、お送ります。



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