タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

『実録 脱・貧乏家族』第104話 父の新しい住まい 偶然の出会い

両目の視力を取り戻した
母は今までが嘘のように
活き活きと過ごしていた



しかし、それでも父を亡くした
心の傷はすぐには癒えることはなかった


父の49日が終わり
父の納骨を行った。

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それは父がまだ元気なころ
脱・貧乏家族邸を
見下ろすように高台にある小さな納骨堂に
先々亡くなったら父と母はあそこに入ったら
いいねと話していた。


元々先祖のお墓は
脱・貧乏家族邸からもかなりの距離の
ところに位置していて
その管理も父がよくやっていた


そこのお墓には
僕らの弟が眠っていた


その弟は5人目の兄妹で
生まれてすぐに亡くなった


それ以来、そのお墓には
その弟一人が眠っていた


この父の死を機会に
僕らはある決断をした


お墓を移そう


この僕らの脱・貧乏家族邸が
見下ろせるこの小さな納骨堂に
弟と父を移すことを決めた


ここが新しい
父と弟の住まいになる


僕らは納骨堂と契約をし
父と弟をその場所に眠らせた


その納骨堂の前には
1本の大きな桜の木が
花を咲かせるための準備をしていた


脱・貧乏家族邸を見守るように
佇む納骨堂には
父が大好きだった朝日が
眩しく照らしていた


to be continued・・・

次回の
『実録 脱・貧乏家族』第105話
長男坊の入園式
母のサプライズ
を、お送ります。

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