タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

【実録 続・貧乏家族】第18話 飲んで、飲んで、飲んで、また飲んで

会社からの提案により
正社員になった貧乏家族長男は
無事に日払い生活から抜け出し
社会人としての一歩を歩み始めた


それは雇用関係に止まらず
付き合いと言われるものも
徐々に増えていった。


現場の段取りを終えると
決まって飲みに誘わるようになった


それも”角打ち”だ


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当時、会社の近くに
居酒屋もなかったため
みんな何処に飲みに行っているのかと
思っていたら、会社のすぐ裏の
公園の奥に酒屋さんがあった


そこで酒屋さんの一角で
角打ちやをやっていたのだ


角打ちとは、酒屋のカウンターで
立って飲むスタイルのもので
今の時代はオシャレな角打ちは
よく見かけるようになり
認知度は上がってはいるが
当時、居酒屋か
社長に連れて行ってもらった
寿司屋くらいしかなかったので
角打ちと聞いて
全くピンとも来なかった。


金魚のフン呼ばわれしている頃なので
コミュニケーションを取るためには
出来るだけ誘いは断らないようにしていた。


しかし、角打ちは正直疲れる

そこで飲んでいるおじさんたちは超人だと思った
ずっと立ったままで2時間も3時間も
それも楽しそうに笑いながら
ちくわとか魚肉ソーセージや乾きものを
片手にずっと飲んでいるのだ。


正直異様な光景だったし
カルチャーショックだった。

もちろん若い人がいない訳ではなかったが
若い人は同じ会社の同僚のバンドマンだったり
したからまた驚きだ。

それも会社帰りや、現場が早く終わったときは
たまに来ているらしい。


断ることもできず、色々な人から誘われた

年が近い、仲のいい職場の仲間からは
完全にロックオンされたねと
笑い話のタネになっていた。


しかし、その成果か徐々に
みんなと僕との距離感は少しずつだが
縮まった様にも思えた。

毎日のようにお酒を飲んでいると
母のことや、失恋の時のことを
思い出すと、あまりお酒に対して
いいイメージがなかった僕も
段々とお酒が習慣化しアル中とまではいかないが
飲まないと落ち着かないようになっていった。


大人の階段なのなこれは?と思いながら
毎日飲み日々が続いていた。


勿論飲みのも無料なわけではなく
有料だ。
自分自身は立場が変わったとは
思っていなかったが、
みんなからすると内勤になり
正社員になった僕は
立場が違う、管理する側の人間として
捉えられ、しばしば飲み代を
御馳走するようになり、
少しばかり増えた給料も
アッという間になくなり
生活は一向になくになる気配はなく
これを機にまた困窮するようになるとは
まだその時は知る由もなかった
貧乏家族長男だった。


つづく.....

次回の
【実録 続・貧乏家族】第19話
貧乏家族母が
会社に電話をかけてきた!
を、お送りします。


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