タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

『実録 脱・貧乏家族』第92話 重き荷物を背負った脱・貧乏家族長男 この世の中から消えていく父

父の火葬も終わり
その夜、どこかで長男坊が
また父を見つけるのではないかと
期待をしていたが、
あれ以来、父が現れることをなかったようだ。

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父の葬儀は日曜だったため
翌日は仕事の予定だった
僕は1日だけ休みをもらって
亡くなった父の死亡届や保険の手続き
今まで父が築き上げた人生の証を
少しずつ消していくことをやらなければならなかった



まだ父が亡くなって3日後の話だ


話には聞いていたが
役所の届け出だけでも、
かなりやることがある

人一人が亡くなるということは
それだけ色々と社会に紐づいているのだと
痛感するほどだった


役所でも色んな窓口に行き
父の生きた証を少しずつ消していった


本当に不思議な気持ちになった


その作業をやるだけで
徐々に父がこの世から消えていく
そんな感覚に陥った


父の痕跡がこの世から消えていくと同時に
僕の背中には重きものが乗った感覚がした



両親の元を離れて20年以上が経過するが
こうやって親が実際に亡くなるということを
僕自身は想像もしていなかった


人はいつかは死ぬ


そんなことはわかっているが
実際に一番身近な存在が亡くなり
肉体が亡くなり、記録さえも抹消されていき
最後に残るのは、僕らの記憶に刻まれた
思い出と遺品だけだ。


残された母のことも
これからこの脱・貧乏家族を
どう牽引していくのか

父の生きた痕跡が消えるとともに
僕の生きる証の残すべく
父のいない脱・貧乏家族の生活が始まる


to be continued・・・


次回の
『実録 脱・貧乏家族』第93話
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『実録 脱・貧乏家族』第91話 父がいなくなった脱・貧乏家族 そして・・・

父の亡骸と僕らを乗せたリムジンは
雨の中を火葬場へと向かった



火葬場へは身内だけが行き
最後の父との別れを行う


葬儀場の担当者の案内で
すぐに火葬場の番号が書いてある
焼き場へと案内され、
すでに父の亡骸はそのドアを閉めるだけに
なっていた。

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火葬されれば二度と父とは会えない

これが本当の最期の別れになる

しかし、僕の中では
少し気持ちの整理がついてた。



みんなが父に最後の言葉をかけ終わると
静かに父の亡骸は焼き場の中へ入っていった


扉が閉まり、みんなで父に向って
手をあわせ、合掌をし、焼き場のスイッチが押された



これから父が灰になるまで2時間

僕らは別室にて食事をしながら
待つことになる。


父の妹弟と僕ら脱・貧乏家族だけで
過ごす最後の時間になるだろう


他愛もない話をしながら
長いようで短い時が流れた


そして、火葬が終わったのは
もう夕暮れ時になっていた


焼き場に通されると
葬儀場の担当者から説明があり
採骨をすることになった。


あんなにたくましかった父の体は
骨だけになり、僕らの知っている
父の姿はもうそこにはなかった


葬儀場の担当の人が
父の指の骨を見て
「お父様の指の骨はちゃんと残っている
から珍しい」と言われた


言われてみれば、手から指にかけての骨が
キレイに残っていた。


そこで母が
「お父さんはこの手で頑張ってきたんよ」
と、涙を流しながら父の骨を拾っていた


父が通ってきたこの70年
決して楽とは言えない中で
この手で僕らを守ってきてくれて
孫たちや僕らを可愛がってくれた


その証は肉体が消滅しても
ちゃんと残っている
そんな骨太な人生を歩んだ父からの
父親になった僕への
何らかのメッセージのようにも感じた


父がいなくなった
脱・貧乏家族


そして僕は決意する


貧乏を脱することを!



to be continued・・・


次回の
『実録 脱・貧乏家族』第92話
重き荷物を背負った脱・貧乏家族長男
この世の中から消えていく父
を、お送ります。






『実録 脱・貧乏家族』第90話 葬儀始まる  父との最後の別れ

父との最後の夜を過ごした
脱・貧乏家族

そして、夜が明け、
いよいよ父との最後の別れの時がやってきた

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当日僕は少し父との
最後の夜に飲んだお酒が残りながらも
喪主を務める為
打合せに向かった


葬儀担当者から流れの説明をうけ
その時を待った


その待っている間に
昨日お通夜に訪れてくれた人たちの
人数を聞かされ驚いた
100人以上が来てくれていたのだ


父がやってきたことは
ちゃんとここに生きている証だと
僕は改めて父を誇りに思った


数十年前、夜逃げをし、
借金まみれのどん底生活を味わった頃から
今までに至るまで
正直父を誇りに感じることなど
あまりなかったように思える

しかし、僕らが見ていた部分は
父のごく一部の人生に過ぎず
改めてちゃんと道を作ってきたんだなと
心から思った。


そして、ついに
70年の生涯最後の父の大イベント
告別式が始まった。


お通夜に比べると、参列者は少なかったが
それでもたくさんの人たちが
父の最期のお別れの儀式に参列してくれた


本当にありがたい事だった。


お焼香が済み、お坊さんの説法が済み
最後の挨拶の時を迎えた


やはりお通夜に比べると
これが本当に最後の別れだと思うと
告別式の間、涙が止まらなかった


挨拶に立ち、挨拶文を持つ手も
震え、最初の言葉が出てこないほど
僕の中では哀しみでいっぱいになっていた


それでも来ていただいた人たちへ
感謝の言葉を述べなければならないという
思いで僕は声を振り絞った


あたり前の定型文を読んでいたが
途中から僕はそれを読むのを止めた


これが最後の父との別れだ


自分の言葉で伝えよう


そんな気持ちの赴くまま
僕は父への想いを語った


そして、父との最後の別れの儀式へと向かった


たくさんいただいた献花を
父が眠る棺の中に入れて
思い出の品物を添えて
最後の別れをした


母は泣き崩れ、僕らも涙が止まらなかった


出棺の時


長男坊がぐずぐずになるのを抑え
父の遺影を胸に最後の挨拶を終え
父と一緒にリムジンへ乗り込んだ


その日は奇しくも
父の死を哀しむように
外はしとしとと雨が降っていた....


to be continued・・・


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『実録 脱・貧乏家族』第91話
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『実録・貧乏家族』第89話 父との最後の夜

予想を上回る参列者に
天国の父も脱・貧乏家族も
ただただ驚くばかりだった。



お通夜の儀が終わった後も
来ていただいた方々に挨拶をしにいくと
聞こえてくるのは父に対しての
お礼の言葉だった


父に仕事を教えていただいた人
父のおかげで今があるといってくれた人
父には色んなことでお世話になった人
父のおかげで今の事業があると
いってくれたゼネコンの方


僕も他の家族同様
仕事関係の人はあまり知らなかったので
本当に驚きだった


一番驚いているのはもしかしたら
天国の父かも知れないが



お通夜の後、お焼香に訪れる人たちの
対応の為に僕と妹は会場に残り
あとの家族は、葬儀場の2階にある
宿泊施設に向かった


小さい子供もいるので
遅くなったが食事を手配してもらい
その夜はその部屋で
父との最後の夜を過ごすことになっていた

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ある程度の時間になり
参列者も来ないだろうということで
あとは何かあれば葬儀場の人から連絡を
くれるというので
僕らも2階の父の待つ部屋へと移った


妻が子供たちを寝かしつけた頃
僕らもようやく食事をとることにした。


その夜は線香をたき
ロウソクの火を絶やさないように
しなければいけなかったため
朝まで交代で観ることになった。



僕は父との最後の夜
父と最後の盃を交わした


棺桶に入った父の顔は
まるで生きている時よりも
キレイに化粧され
とてもいい男になっていた


そんな父のところで
ビールを片手に、家族みんなで
父への思い出を語った



しかし、疲れていたのか
夜中になり、お酒のせいで
眠気が襲ってきて
弟に後で変わるからと言い残すと
そのまま朝まで目を覚ますことはなかった


交代でみるといいながら
不覚にも寝てしまい
弟と妻と母で火を絶やさず
朝を迎えたみたいだ。


きっと、天国から
僕をみて相変わらずだなと
笑っていたに違いない

こうして、あっけなく
父との最期の夜は過ぎていった


to be continued・・・


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『実録 脱・貧乏家族』第90話
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『実録 脱・貧乏家族』第88話 父のお通夜 驚きの光景

70年の人生に幕を閉じた父のお通夜が
間もなく始まろうとしていた

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連日の疲れと葬儀の段取りで
みんな疲れていたので
葬儀場の霊安室に父を残したまま
次の日に備えた



そして迎えたお通夜当日


色々と初めての事ばかりで
とまどいを隠せなかったが
いよいよ父のお通夜が始まった


早めに到着したお坊さんに
挨拶をし、その後会場へと向かった


最初に親戚の人たちが訪れ
僕の会社の人が来てくれ
徐々に参列者が増えていった


まだ開始時間まで時間があったが
そこには僕らが予想もしなかった光景があった


あまり告知もせず小さくとり行うつもりだった
葬儀が大変なことになっていたのだ


それは父の仕事関係者の人たちが
おそらく現場後にそのまま
駆けつけてくれたのだ。


その他にも弟の会社の人たち

僕の取引関係の人たちも
来てくれていて
用意していた席では足りない程
父のために参列してくれていた。


これには僕らもただただ驚きと
父の人生が詰まっているようにも思えた


もうそれだけで胸がいっぱいになり
父も喜びと驚きを覚えているに違いないと
そう思えた瞬間だった


そしてお通夜が始まった


お焼香のとき、
参列者の方々から励ましの言葉を
いただいたり、父にお世話になった話
助けてもらった話など
急死した驚きと今まで父がやってきたことへの
感謝の言葉をたくさんかけていただいた。


すべてのお焼香が終わり
お坊さんのお経も最後に差し掛かったその時


お坊さんがいきなり


「喝っ!」


と、突然の掛け声に
子供達もびっくりして泣き
参列者も何事かと驚いたが
うちの宗派 禅宗では
この世とあの世を断ち切るために
最期に「喝」という掛け声をかけるという。



その後、お坊さんによる
ありがたい説法を聞き
僕の最期の挨拶へと移った


僕は用意されたあいさつ文を
読むだけでいいと言われていたが
これだけの父のことを思って
かけつけてくれた方々に
自分の言葉で話をしようと思い
少し涙を抑えながらあいさつをした


親父に見えているか?

これだけみんな親父のために来てくれたよ


僕は心の中で、照れくさそうに
坊主な頭をなでながら
笑う父の姿を思い浮かべながら
通夜の儀を終えた


to be continued・・・

次回の
『実録・貧乏家族』第89話
父との最後の夜
を、お送ります。



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