タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

【実録 極・貧乏家族】第3話  家なき子 物置部屋よりグレードダウン  隙間だらけのプレハブ 風呂無しトイレ無し

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夜逃げに次ぐ
家賃滞納、父の転職により
突然の物置部屋への引っ越し


それから数ヶ月後

ようやく次の住まいと
父の新しい職場が見つかった

今度は今通っている学校の校区内

これは嬉しかった。

周囲の目をごまかしながら
中学校に通うのも少々疲れた頃だった

引っ越し先を聞くと
どうも、今回も住み込み付きの
建設関係の仕事らしい



少し嫌な胸騒ぎはしていたが
まだ中学生と幼い兄弟たちは
着いていくしか道はなく
新境地へと向かった。


到着してまず目に飛び込んで
きたのは、今度父がお世話になる
建設会社の社長宅
立派な大きな邸宅だった。


一瞬心の靄が取れるかのような
感情を抱いたが、そのまま
家財道具を積んだ車は
その邸宅の裏に回った。


そこには建設会社の裏の敷地で
建設車両や建設で使用する
道具類が置かれている
横長の古屋があった。


どうみても住居らしきものはなく
ただ一番奥に目をやると
1つ古びた六畳ほどの
小さなプレハブがあった。

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お察しの通り、間違いなく
この古びたプレハブが
家族6人の新しい住居となるらしい。


環境はのどかなところで
裏は茶畑や畑が広がる
子供心には少し魅力的に思えた。


しかし、こんな小さな部屋で
6人は厳しいのではと思ったので
父に聞いてみた。


父は、実はもう一つ部屋があると
案内してくれた。


それはその小さなプレハブがある
並びの反対15m程離れた
道具置き場の横に
これまた六畳ほどの小屋を
改造したであろう部屋らしきものが
存在していた。


おそらく父が来る前に準備させた
もらったのだろう。


キッチンも父たちの住居の前に
建設で使う足場を利用して
簡易的に父が作ったものがあった。
雨風はしのげているが
下は地面(土)だった。


トイレは建設会社の作業員用トイレ
お風呂は作る間、銭湯か社長宅を借りる


ということで
子供達は古い小さなプレハブ
両親は古屋
という、突然始まった
家庭内別居生活


これまた中学1年生の冬の出来事


田舎、冬、古いプレハブ


ご想像通り、プレハブは
隙間だらけ、裏は茶畑
とにかく寒すぎる環境で
子供達の独立した新生活が始まった。


つづく.....


次回は、住所は隙間だらけのプレハブ 
おやつは白ご飯と塩 たまに大量のミカン
をお届けします。


【その時の自分へ言葉をかけるとしたら】

〇数ヶ月通学も含めよく頑張った
〇まさかの物置部屋からのグレードダウン
 だけど、子供だけの生活はいい経験だった
〇どんな環境でも楽しむことを大事にしろ


ここまで来たら
まさに死ぬこと以外はかすり傷
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