タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

【実録 極・貧乏家族】第5話  ぼくの夢を諦める瞬間・・ 家族の預金残高数百円  父が放った衝撃的過ぎる言葉

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子供達の隙間だけのプレハブ生活が
スタートとして間もないころ
またしても事件が起きた


末っ子の弟の送り迎えは
母が行っていたのだが
フルタイムのパートを
始めることになり
朝は何とか出来るが、帰りの
迎えができなくなるということだった。


保育園は中学校の途中にあるので
悪い胸騒ぎはしたものの
自分自身もサッカー部に入ったばかり
だったので、ずるい考えだが
母が何か言ってくるのを待っていた。



パート開始日が迫ったある日
とうとうその時が来たようだ。


帰りのお迎えをお願いしたい


そういうとまだ子供の自分には
大人な回答は出来ず、
「じゃあ部活はどうするの?」と
母に強い口調で言ったのを覚えている


しかし、どうしようもないことは
頭で理解していた。
理解していても幼稚な考えしか
持ち合わせておらず、
冷たい口調で言ったことを
今は後悔している。


母にとってみれば、生活や
僕ら子供を育てるために
当たり前の必要な手段であったからだ。


保育園の迎えが18時だとすると
部活の途中で抜けることになる。


まだ始めたばかりのサッカー部
先輩も同級生の部員の目も
気になりながら、最初の内は
家の急用でと早退をしていた。


それも1ヶ月は持たなかった


数人のサッカー部先輩から、
「お前やる気あるのか?」と
囲まれ言われた。


無理をして、先輩からユニフォームを
譲ってもらつたばかりの出来事で
非常に気まずい状況だった。


その場は、言われるがまま
やる気はあると言って逃げたものの
帰宅して、よく考えてみた。


当分、保育園の送り迎えは続く


チームワークが大事なスポーツに
おいて、一人だけ中途半端な
活動をするわけにもいかず
翌日、退部の意向を示した。



こうやってあっけなく
小学校で抱いていた”夢”の第一歩
サッカー選手になるための
サッカー部入部は、わずか2ヶ月で
退部することとなった。


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しかし、そんなに落ち込んでもいなかった


なぜか


そのサッカー部は練習はきついが
全然勝てなかったからだ。


まず1年生は1年中、上級生が蹴ったボールの
球広いをゴール裏で永遠にさせられる。
ランニングや筋トレはわかるが
ずっとそうやってこのサッカー部は
やってきたらしい。


自分的にはセンスのある方だと
思っていたし、同級生の部員にも
先輩たちより上手なやつはいた。


しかし部の歴史かなんかしらないが
それを押し通していたんだ。


部活動の目的が
もっとうまくなりたい
もっと試合感を身に着けたい
もっと勝ちたい


こんな自分のサッカーの価値観とは
遠くかけ離れた現実があったからだ。

ようするに年功序列だったのだ。


だが、サッカーは好きだったので
家で自由に兄弟と裏の自然を活かして
のびのびとやっていた。


そんな中、もう一つの事件が・・・


まさに極貧な生活を余儀なくされていたとき
ついに食料が尽きたと両親が言い合いをしていた。


夜、食べるものがない
米すらもない


そんな状況だった、、


兄弟たちはお腹が空いたと
子供だからしょうがいないと思い
両親のやり取りを聞きにいった。

そこで耳にしたのは、
父と母の衝撃的なやりとりだった。

どうやらお米を買うお金もないらしく
それなのに、父はタバコが切れていると
イライラした模様で
残金数百円でタバコを買って来いと
言っていたのだ。


これには母も激怒し反論していた

子供ながらに少し寂しさを覚えながら
同時に貧乏に怒りを覚えた


つづく.....


次回は(実録 極・貧乏家族】
ヤクザが家に泊まった?!
をお届けします。