タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

【実録 極・貧乏家族】第10話 木刀を持った3人組vs貧乏家族長男と保育園児

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木刀を持った
人格の捻じ曲がった3人組に
阻まれ、人通りからも目立たない
横の瓦を積んであるところに
引き込まれた僕と保育園児の弟


絶対絶命の状態


特に格闘技をやっていたのでもなく
不良でもなかったため、ケンカなど
ほとんどしていない。

そんな無武力の僕と保育園児の弟が
1歳年下とはいえ木刀をもった3人組の
不良まがいのやからに囲まれている
わけである
それは絶体絶命に決まっている
おまけにこちらは何も武器を持たない

保育園児の弟は少し離れたところに
自転車の後部に乗せて待つように言ったが
何が何なのかその歳でわかるはずもなく
うなずいて黙って乗っていた。

ここは話し合うしかないと思い
「なんでこんなことするんだ」
「小さい弟もいるからそこをどいてくれ」
とか、何度か言葉を投げかけた。

しかし、頭の悪そうな人格の
捻じ曲がった3人組は聞く耳どころか
木刀をこちらに向けながら
「貧乏、うるせぇんだよ」
「貧乏は黙れ」
「お前の弟(1歳年下)バカだろう」
とかののしりはじめ
挙句の果てにはさっき即興で作っていた
「貧乏、貧乏、貧乏♪」と
歌い始めてこちらへ詰め寄ってきた。



そのとき、
「なんて理不尽なんだ」
「こっちがなにかこいつらに迷惑かけたか」
とか口に出さずに、心の中でこの理不尽な
状況に我慢ならない思いが、自分の中に
湧き上がるのを覚えた。


そしてついに
3人組の一人が僕に木刀を体に突きつけてきた
他の2人は後ろで待機していた。

木刀を突きつけられた瞬間
自分でも何がどうなったかは
あとになってわかったことではあったが
このままでは本当にリンチにあってしまう
保育園児の弟もいる
でもケンカはよくない

いろんな思いが瞬間に駆け巡り
気付いたときには
その突きつけられた木刀の先端をつかみ
力ずくで木刀を奪い、
それからは記憶がない・・・

気付いたときには、
3人組はみんな倒れていた


3人とも体のどこかを抑えながら
こちらに向かって、何かを言っていたが
全く覚えていない

奪った木刀を遠くに投げ、
保育園児の弟を乗せ、その場を
急いで去った。


心臓は張り裂けそうな感覚と
大変なことをしてしまったという
感覚と、今までにおぼえたことのない
感情に襲われたのはいうまでもない

隙間だらけのプレハブに帰っても
気持ちは落ち着かず、
とりあえず保育園児の弟に怪我もなく
無事帰ってこれたのだけはホッとした。

あんなことをして、ただで済むわけもない

仕返しにきたらどうしよう

いろんなことを考えた。

夜、仕返しにきたら
両親は離れた小屋にいる

両親にはそんなことがあったとは
とても極貧生活の中で、心配をかける
わけにもいかないので言えるはずもなかった。


夜になり、早めに兄弟には寝るようにし
鍵を閉め、電気を消し、布団の中で
眠れない夜を過ごした。


だがそこはまだ子供
いつの間にか寝ていたらしく
朝を迎えていた。

とりあえず夜襲にはあわなかったらしい

しかし、次の心配は学校だった


間違いなく学校では会うはずだ

仮病使って休もうか
いろいろ悩んだが、逃げても仕方ない

そう心配しながらも、学校へ行った。


心配は的中


遠めではあったが

あの”3人組”がいた・・・


木刀を持った3人組VS貧乏家族長男の

第2ラウンドが始まる?!



つづく.....


次回は
【実録 極・貧乏家族】
木刀を持った3人組VS貧乏家族長男
第2ラウンド まさかの結末・
をお送りします。



【この時の自分へ言葉をかけるとしたら】

○保育園児の弟が無事でよかった

〇後先考えないのはよくないね

〇貧しさは人を凶暴にさせるのか



天才画家であるゴッホピカソ
この二人の共通点は天才画家だが
”お金”は違った
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