タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

【実録 続・貧乏家族】第10話 荒れる貧乏家族長男 会社から新たなる提案

青春時代から続いた彼女との
辛い別れを経験をした
貧乏家族長男は
LDKのシステムキッチン付の
負の遺産と共に、その後も生活を
余儀なくされた。


決してその時は貧乏ではない
暮らしを手に入れ、
生活自体は安定していたが
心は違っていた。
貧乏だったころの方が
よくも思えたほど、精神的に
参っていた。

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仕事もあまり休んだことがなかったが
数日休むことを選択した。

特に何をするわけでもなく
車でどこかへ行ってみたり
山に行ってギターを弾いたり
ボーっとしたり、泣いたり
夜が来なければいいのにと
思いながら数日を過ごした。

夜は夜で近所の居酒屋に一人で
飲みに出かけたりもし
家に帰ってもお酒を飲む日々が続いた

まさに今思えば貧乏家族母が
僕が中学生の時に陥っていた
アル中の行動そのものだった


血は争えないものだ。


そうこうしているうちに
ありがたいことに
ボーカルも心配してくれたり
同僚も心配して電話をくれたり
そんな励ましもあってか
何とか職場に復帰した。


1週間ほど、仕事をしていなかったので
体はなまっていたが、やはり体を動かすのは
気持ちのいいものだったし
嫌な気持ちを忘れさせてくれる
そんな時間でもあった。


仕事が終わっても
まっすぐ帰る気にもなれず
会社の控室で、みんなと他愛もない話を
ひたすらして、誰かとご飯を食べたり
飲みに行ったりして自分の心の余白を埋めた


とにかく自分の中の嫌な気持ちを
拭い去り切れていない僕は
仕事を通して、気持ちのリセットを
図ろうと、懸命に仕事をした。


そんなとき、会社の社長から提案があった。


僕が務めていた会社は
現場系肉体労働の会社で
数十社の取引先に対して
日々、僕らのようなスタッフ
50~60名を割り振りして
段取りをしなければならなかった

当時、その仕事には専任の担当者がいたが
心の病にかかり、失踪し
急遽、社長だ代行して行っていた。


社長は長年、専任の担当者に任せていたため
今の取引先の作業内容、スタッフ
など、把握できておらず、
それは大変なことになっていた。

社長は社長で資金切りや、他の仕事で
手一杯だったから仕方ないことだが
完全に現場は混乱していた。


そんな時、当時携帯電話もなかったので
翌日の予定を聴くために
早く仕事が終了したときは、
事務所に聞きにいっていた。

社長が翌日の段取りをしていた
それを少し覗いていたら
段取りに困っているようだったので
まだ22歳だった僕が口出しするのは
今考えてみると横柄だったかもしれないが
僕は何気にアドバイスをした。


そしたら社長は、この若造が言った
アドバイスに感銘を受けたみたいで
賛同してくれて、その日の段取りは決定した。


それを機に度々相談されるようになり、
徐々に社長との距離が縮まっていった。

そんなとき、社長から
「この段取りを○○円でやってくれないか?」
と、突然提案があった。


僕には夢がある


社会人に抵抗があった
貧乏家族長男の1回目の解答は

NO だった


つづく.....


次回の 
【実録 続・貧乏家族】第11話
平成の三顧の礼
貧乏家族長男の解答は?
を、お送りします。

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