タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

【実録 続・貧乏家族】第28話 借金まみれの貧乏家族 それでも正月はやってくる

闇金の取り立て屋の行列騒動は
その後も何度か続いた


そんな貧乏家族にも正月がやってきた。

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貧乏家族父は、借金まみれではあるが
厳格な男で、仕来りや作法には
うるさい方だった。


もちろん正月も同様に
おとそやスルメや正月のしきたりに
のっとってやるのも失踪していたとき
意外は毎年欠かさないことの1つだった。


初日の出は必ず決まったところに見に行き
食べるお金や、闇金に返すお金がなくても
宝くじは毎年購入するドリーマーな父だった


この年の正月は父が暮らす長屋アパートで
やることになっていたので、
色んな思いはありながらも
そこは気持ちを切り替えて里帰りをした


そこには、大量のお肉やお刺身が用意され
ついこの間まで、再三お金を要求してきたり
闇金からの取り立てにあっているような
父とは思えぬほどの、豪華な正月料理だった


父が住む部屋は1DKの風呂トイレ付きの
広いともキレイとも言えない部屋だった。


そこでホットプレートが用意され
その狭い部屋で焼き肉が始まったのだ


取りあえず言いたいこともあったが
嬉しそうに勧める父を前に何も言えず
正月らしい雰囲気を楽しんだ


お酒も入り、少しずつ今の現状について
父と話をはじめた


僕の問いに父の返す言葉に力はなく
まだまだ借金問題は続くことを予感させた


それでも、父にとって
新年をお祝いし迎えることは、
お金がないことよりも、ゲン担ぎの意味で
重要だったのだろうと思う。

母や兄弟のことを思うと
いたたまれなく気持ちもあるし
この途方もない、いつ決着がつくかも
わからない借金という壁に
押しつぶされそうになりながらも
今はその踏ん張る気持ちさえ
正月を理由にひとまず
置いておこうと思った


また今年も借金戦争を乗り切るために
目の前にある肉をほうばりながら
激戦に備えることにした貧乏家族長男だった


つづく.....


次回の 
【実録 続・貧乏家族】第29話
貧乏家族長男を襲う
負のスパイラル
を、お送りします。


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