まだ迷ってるの?   mikiwame’s diary

後戻りの出来ない人生において付きまとう様々な「迷い」「悩み」と戦うISSHERNのブログ

『実録 脱・貧乏家族』第81話 父が与えてくれたもの

父の生死を賭けた最後の戦いの
結果が言い渡されようとしていた



急性ウイルス性肺炎に侵され
投与された薬も最も強いものに
変えて挑んだ父の病魔との戦い

主治医曰く、あとは薬との相性と
体力の問題だと言われていた。


次の日、その結果が主治医から言い渡された



それは父の敗北だった

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肺の硬直は侵攻を止めるどころか
父の肺の機能を徐々に奪っていた


おそらくここ2~3日だろうという結果だった

延命治療も出来ると言われたが
母はそのことを聞くと泣き崩れ
そして開き直ったように

お父さんを楽にさせてほしい


と告げ、僕もそれに同意した。


しかし、悲しんでいる暇は僕にはなかった


すぐにそのことを妻にも
兄弟、身内にも伝え、備えなければいけなかったからだ


その日、僕は複雑な心境で
脱・貧乏家族邸に帰り着いた


夕日に照らされる脱・貧乏家族邸を
観ると、あることに今更ながら気付いた


この脱・貧乏家族邸を建てる時も
父に保証人になってもらい
建ってからも、家の看板である
門柱を建ててくれたり
妻が妊娠中縁側から庭に降りるときに
折りやすいようにと通販で
ステップ台を購入してくれたり
子供たちが安全に
暮らせるようにと木製の塀で家を覆ってくれたり
裏に物置がないと困るだろうと
物置を買ってくれたり
井戸のポンプ周りを覆ってくれたり
庭に記念樹を植えてくれたり
父が倒れる間に
カーポートを付けてくれたり
気付くと、この脱・貧乏家族邸の
周りは全て父がしくれたものだった


僕はそれらを写真に収めた


最後のカーポートは父が倒れる前に完成したので
父は完成したものを確認してはいなかったが
こうやって見渡すと
父が与えてくれたものがなかったら
この脱・貧乏家族邸は完全系にはなっていなかった


その夜、子供たちを寝かせたあと
僕と妻はそのことを話しながら
父が与えてくれた気持ちに
涙が止まらなかった


そんな父はもうすぐ僕らの目の前から
いなくなってしまう

しかし、父はいなくなっても
脱・貧乏家族邸を囲むように
父はいつも僕らを見守り続けていて
くれている
そう思って、次の日大好きな孫たちを
連れて病院へと最後の別れに向かうことになった


to be continued・・・

次回の
『実録 脱・貧乏家族』第82話
父のもとへ・・・
を、お送ります。


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