タレメtoツリメnoアイダ   mikiwame’s diary

『いま』をデザインする ほどよい田舎暮らしのタレ目とツリ目から見える間の世界を届けています。

『実録 脱・貧乏家族』第79話 生死を彷徨う父 主治医から告げられた最終手段

それは父が急性ウイルス性肺炎で
昏睡状態に陥って
2日後のことだった



僕は毎日、片道1時間かけて
父が入院している病院へ
目の悪い母を迎えに行き
父の様子を見に行っていた


運ばれたときは
話しかけても
手を握っても
全く反応しなかった父が
少し目を開いたのは
入院してまる2日が経ったときのことだった

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母は嬉しそうに
お父さんが目を開けた
手を握り返してくれたと
少し反応を示し始めた父に
希望を感じていた。

しかし、父には受け答えなどする
力はなく、ひたすら苦しそうにしていた。

看護婦さんからは安静にしておかないと
いけないということで
あまり刺激を与えるのもよくないと
注意をされていたが
昏睡状態から回復の兆しが見えた
父に僕らは嬉しくてしかたなかった


翌日も同じように母を迎えに行き
父のもとを訪れると
今度は苦しそうに何かを話そうとしていた


少し耳を傾けると
必死に水、水と水が飲みたいと言っていた


しかし、水を飲むことは出来なかったため
そんな父に元気になったら飲めるよと
言うしか僕らには出来なかった。


そして救急搬送されて4日が経った頃
少し回復の兆しが見えた父だったが
それからはまた反応が薄れていった


そこで、主治医からまたしても
話があると呼ばれ、
僕と母は今の状況を聞いた


それは主治医から告げられたのは
僕らには聞きたくない事実だった


投与を続けていた薬が全く
効き目がなく、病状は悪化しているというのだ

少しずつではあるが
肺炎を患った肺が固まりかけている
つまり肺が機能しなく方向へ進んでいるというのだ


これから体には負担は大きいが
一番強い薬に変えて1日様子を見てみるという

そこが父にとっての山場になるだろうというのだ


母は絶望し涙を流してこう言った


「もうお父さんはダメだね」


その言葉を僕は否定することが
出来なかった...


to be continued・・・

次回の
『実録 脱・貧乏家族』第80話
父の生死を賭けた最後の戦い
を、お送ります。


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